学校薬剤師

学校に担当の薬剤師がいることをご存じでしょうか?知らない方も多いでしょうが、いろんなことに携わっています。では、学校薬剤師は学校で何をしているのでしょうか?

学校薬剤師は、未来を創る子供たちの健康な学校生活を送るため、保健衛生、安全面からサポートしています。八潮市内の学校を担当する薬剤師は、八潮市薬剤師会だけでなく埼玉県薬剤師会、日本薬剤師会に入会しており、多くの資料や情報を手に入れ、研修と研究に励んでいます。

学校ではどんなサポートをしているのか?というと、主に検査を中心に行っています。

学校では学校保健安全法第5条の規定により、学校の学校環境衛生活動の1年間の計画「学校保健計画」を策定しなければなりません。学校薬剤師はその計画に基づき、同法第6条の学校環境衛生基準に基づいた学校保健安全法施行規則に従って学校環境衛生検査を実施しています。

検査では、教室内の明るさや換気、騒音などないか検査を行ったり、飲料水やプールなどの水質検査などほかにも害虫検査なども行っております。

今回の新型コロナウイルス感染症においても、教室内の二酸化炭素の量や換気をすることで、感染リスクの軽減できたりします。教室内の明るさは、黒板を見たり、ノートをとる際に明るすぎたり暗すぎたりすると目への負担が大きくなったりします。騒音も先生の声を聞こえにくくしていないかなど調べています。

その他にも、健康相談や保健指導も行ったりします。

保健体育の授業では「医薬品の正しい使い方」の学習があります。生涯を通してくすりから無縁で過ごすことは考えられません。くすりは正しく使えば薬ですが誤った使い方をすれば害を及ぼすこともあります。また、危険ドラッグや違法薬物乱用などの防止活動も行っています。

このように学校薬剤師は、クスリや環境衛生の専門家として、学校の教員と安心安全に学校生活が送れるようにサポートしております。